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「枕草子 下」 [最近読んだ本]

「枕草子 下」  清少納言著 島内裕子校訂・訳
筑摩書房 ちくま学芸文庫  2017年04月10日刊  1,500円+税

  曲がりなりにも「枕草子」を通読し終えた。原文は読みにくいし、意味もとりにくいなかなかの難物だ。訳と評を読んでまた原文に戻るとわかりやすい。教科書にも出てきた有名な「香炉峰の雪」の章段は終盤の第282段でようやく出てくる。こうして1000年前の文学を楽しめるのは素晴らしいことだと思う。

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「機密を開示せよ」 [最近読んだ本]

「機密を開示せよ 裁かれる沖縄密約」  西山太吉著
岩波書店  2010年09月29日刊  1,500円+税

  沖縄返還にかかわるアメリカと取り交わした文書を公開せよ、と訴えた裁判を中心に描かれた本。外務省、大蔵省(財務省)の隠ぺい体質は筋金入りだ。著者は1972年沖縄密約をスクープしたもと新聞記者。当時大問題となったが、検察の発した「密かに情を通じ・・・」によって焦点がずらされてしまった。澤地久枝は「密約」というノンフィクションを書き、山崎豊子は小説「運命の人」でこの問題を取り上げたが、執筆途中で亡くなったため、惜しくも未完に終わっている。今の政府・中央官庁も都合のいいものは出すが、そうでないものは徹底的に隠す体質は連綿としている。                (図書館から借りた本)

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「平家物語 犬王の巻」 [最近読んだ本]

「平家物語 犬王の巻」  古川日出男著
河出書房新社  2017年05月30日刊  1,500円+税

  能楽師「犬王」と、琵琶法師「友魚」(後友一、友有)のおどろおどろしく混然一体となった物語。平家物語異聞。全36章、1章はおよそ4ページほどでテンポの早い語り調の文章。平家が滅んだおよそ150年後、壇ノ浦で友魚が一振りの宝剣を水底から引き揚げたところから物語は始まる。宝剣を目にしたことで友魚は盲いとなる。呪詛のため醜く生まれた犬王。二人が出会うことにより、友魚は「犬王の巻」を語り、犬王は「平家」を演じた。奇譚というか不思議な世界を描いた本。               (図書館から借りた本)

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「陸王」 [最近読んだ本]

「陸王」  池井戸潤著
集英社  2016年07月10日刊  1,700円+税

  埼玉の零細足袋製造会社「こはぜ屋」がランニングシューズの開発に乗り出す物語。足袋の需要は先細るばかり、社長の宮沢は昔のマラソン足袋にヒントを得て試作を進める。新しい素材出会い協力者も得て成功するかに見えたが、思わぬ展開に・・・。大手スポーツ用品メーカー、実業団陸上競技部、銀行などとの絡み、実業団駅伝やマラソンのレース描写も面白い。それにもまして小さな会社の社員が、一体となって取り組む様子が読んでいて胸に迫る。600ページに近い長編だが一気に読ませる。タイトルの「陸王」は開発したランニングシューズの名前。そういえば昔「陸王」という大型オートバイがあったっけ。関係ないけど。
                           (図書館から借りた本)

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「川を歩いて、森へ」 [最近読んだ本]

「川を歩いて、森へ」  天野礼子著
中央公論新社  2017年02月10日刊  1,500円+税

  しばらく前に新聞の書評欄で見たことがあり、図書館にリクエストした。著者は全国の川を釣りして歩いた釣り師であり、作家開高健の直弟子、長良川河口堰反対運動のリーダーだった。現在は川の上流と下流と海をつないだ「森里川海連環」の活動を国の政策から現場実践までをつないでいる。19歳で釣りを始めてから川と森にかかわる多様な活動を振り返ったいわば自叙伝的な本。                 (図書館から借りた本)

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「決戦! 新選組」 [最近読んだ本]

「決戦! 新選組」  葉室麟他緒
講談社  2017年05月23日刊  1,600円+税

  6人の作家による新選組短編集。今までに読んだものとかけ離れたキャラクター設定のものは、あまりなじめなかった。6篇の中では会津での斎藤一を描いた、天野純希の「死にぞこないの剣」が一番面白かった。           (図書館から借りた本)

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「『ウサギとカメ』の読書文化史」 [最近読んだ本]

「『ウサギとカメ』の読書文化史 イソップ寓話の需要と『競争』」  府川源一郎著
勉誠出版  2017年04月10日刊  2,400円+税

  誰でも読んだり聞いたりしたことのある「ウサギとカメ」の話、イソップ物語のひとつ。イエズス会によって日本にイソップ寓話が入ってきたのは、1593年だというから400年以上も前のことだ。江戸期には「伊曾保物語」として普及していたようだ。明治に入ると学制の制定により、小学低学年の教科書にさまざまな形で取り入れられた。これは諸外国でも同様だったとのこと。この本では主に「ウサギとカメ」を取り上げ、教科書でも一般書物でもその変遷を丁寧に説明している。珍しい本に出会った。         (図書館から借りた本)

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「日本人のシンガポール体験」 [最近読んだ本]

「日本人のシンガポール体験 幕末明治から日本占領下・戦後まで」  西原大輔著
人文書院  2017年03月30日刊  3,800円+税

  欧州航路の中継点であったシンガポール。幕末から明治にかけての使節団をはじめとして、実に多くの著名人がシンガポールを訪れ様々な記録を残していることがよくわかる好著。夏目漱石、森鴎外、永井荷風、金子光春・・・。1942年日本軍はシンガポールを攻略、昭南島と呼ばれるようになった。井伏鱒二は陸軍に徴用され、ここで新聞発行に携わっていた。映画監督の小津安二郎も終戦をまたいで2年半ほどをシンガポールで過ごしている。数年前ツアーのトランジットでシンガポールに入国した際、一緒に昼食を食べにいったメンバー6人の誰もが戦時中昭南島とよばれていたとは知らなかったと聞いて、少し驚いたことを思い出した。
                             (図書館から借りた本)

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「東京會舘とわたし 下 新館」 [最近読んだ本]

「東京會舘とわたし 下 新館」  辻村深月著
毎日新聞出版  2016年08月10日刊  1,500円+税

  上巻を読んでから20日あまり、ようやく下巻を借りることができた。昭和51年から平成27年までの5話。越路吹雪ディナーショー、東日本大震災の夜のこと、直木賞のことなどいずれも読むとなぜか幸せを感じるような物語。東京會舘を客として利用する人も、サービスを担当する人もその人となりがこまやかに描かれる。所々でじんわりと目頭が熱くなる。
                                                                          (図書館から借りた本)

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  今日のおまけ: 日日草

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「独裁者たちの最期の日々 上」 [最近読んだ本]

「独裁者たちの最期の日々 上」
ディアンヌ・デュクレ、 エマニュエル・エシュト編  清水珠代訳
原書房  2017年03月15日刊  2,000円+税

  上巻には、ヒトラー、スターリン、毛沢東、ポル・ポトなど12人。彼らはどのような状況で最期の時をむかえたのか。「恐怖の対象だった独裁者の死は、どのような状況であれ広く影響をおよぼす事件である」。「いかなる風土で圧政が敷かれたにせよ、暴君の失脚によって真に人間らしい要求と自発的な連帯が生まれる」。読んで決して面白い本ではないが、興味を惹かれるテーマでもある。                 (図書館から借りた本)

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