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「飢餓海峡」 [最近読んだ本]

 

「飢餓海峡 水上勉社会派傑作選4」  水上勉著
朝日新聞社  1972年09月20日刊  800円

 

  1962年から週刊朝日に連載、しかし未完のまま連載は1年間で終了。後半を書きおろし1973年に完結、刊行された小説。この本は10年後に社会派傑作選の1冊として刊行、それに際し全面的に手が入れられているとのこと。今まで何度も本の整理をしたが、これは44年間ずっと私の手元にあった。茶色にすっかり焼け長い年月を感じさせる。開けば小さな活字の2段組み500ページの長編。
  戦後間もない昭和22年、青函連絡船の転覆事故と岩内町の大火から書き起こし、大男犬飼太吉と娼妓の八重の10年間が描かれる。犯罪を犯して得た金は二人をどんな人生に導いたのか。戦後の東京の街の様子や、山奥の村の貧しく厳しい生活などが克明に書かれているのも社会派と言われる所以か。函館の弓坂警部補と舞鶴の味村警部補の執念が犬飼の犯罪の全容を解明していく。今読んでも少しも古さを感じなかった、読み応えあり。

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